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木桶の良さを守り伝える~桶師 上芝雄史~(テキスト)

 堺では江戸時代から明治・大正と、酒造業が繁栄。古くから奈良・吉野方面に街道がひらけ、良質な材木が集まることから、酒造りに欠かせない桶や樽の製造が堺で行われていました。

 

Q:「堺には桶屋・樽屋がたくさんあったのですね?」

上芝さん:「堺に限らず、全国どこにでも桶屋がたくさんいてました。それをバックアックしていたのが利器、刃物だとかそういうものを加工するその技術が非常に高かったからです。それで集中的に堺の旧市内で酒造りに欠かせない桶や樽の製造が堺で行われていました、ということに繋がるんですね」

 

 上芝雄史(うえしば・たけし)さんは、昭和25年(1950年)桶屋の3代目として堺市で生まれました。大学卒業後、サラリーマン生活を経て、家業の製桶所(せいおけしょ)を継承しました。現在、弟の藤井泰三さんとともに大桶の製造技術を残し、伝えようとしている数少ない桶職人となっています。

 

Q:「木桶製造技術を残し、伝えるためには?」

上芝さん:「我々自身が年齢的にもう高齢になってしまうんで、それまでにデータを取ってもらって、絶えず記録として残してもらう。どちらかというと桶の資料集というか桶の大典というか、その資料を見るとないしはその記録を見ると技術が復活できる一つの目安というか、始まりの資料を残しておこうと、考えています」

 

 上芝さんは、大桶製造を守るために、桶作りの技術を活用した様々な商品を生み出しています。これは去年作った眠れる図書室です。桶で培った技術を生かし、今の時代に求められることにも柔軟に取り組んでいます。

 

Q:「桶製作の技術を使った新たな展開は?」

上芝さん:「他の桶屋さんたちは、もう桶業を捨ててしまって他の仕事に転業するんですが、私どもの場合はそれに食らいついた。それでは生活できないもんですから他で生計を立てて、仕事があるときはできるだけそれを拾うというのがここ40年ぐらいの動きです。」

 

 上芝さん製造の大桶を使用している醤油屋さんに、木桶にこだわる理由を聞いてみました。

Q:「木桶でつくる醤油の良さは?」

堀河屋野村さん:「製品になった時に口あたりがすごく滑らかで、やわらかい仕上がりになるということです」

Q:「桶職人が少なくなっている状況をどう思いますか?」

堀河屋野村さん:「一年でも長く元気でやっていただきたい。そして若い人たちの育成もしていただければと思います」

 

 最後に大桶製造で一番喜びを感じることを聞いてみました。

 

Q:「木桶製造で喜びを感じるところは?」

上芝さん:「納めた蔵元さんから何年か経って、お手紙などで、お前のところの桶でこんな味噌ができた、こんな醤油ができた、ええお酒ができたから1本送るわとか、納めたものがそれなりの成績を出してくれる、そういう時が一番の喜びです」