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チャレンジし続ける堺のものづくり(テキスト)

チャレンジし続ける堺のものづくり 

(案内人 浪曲師・春野恵子)

「柔道で汗を流しているのは市立堺高校の生徒の皆さんです。さて、この柔道場向けの畳なんですがある特徴があるんです。それは一体何でしょうか。」

 

 

1、抗菌、防カビ作用がある 2、高い衝撃吸収性がある 3、寝技、立ち技が掛けやすい高い競技性がある

 

 

(春野)

「答えは全て正解なんです。実はこの畳、市内の中小企業を応援しようと、堺市、大手企業、研究機関などが地元の畳メーカーに協力して誕生したものなんです。今回はこうした新たなものづくりに取り組む市内企業の今を紹介していきます。」

 

 

古くからものづくりのまちとして発展し続けてきたまち 堺。高い鍛冶技術を生かした刃物などが伝統産業として有名です。

また、こうした長い歴史を有する企業に加えて、堺市には優れた製品・技術を持つ中小企業業界トップクラスの大手企業など魅力ある企業が数多く立地しています。

平成26年、堺市の製造品出荷額は約3兆8000億円で全国第6位、従業者数と事業所数は全国第10位に位置しています。

 

 

(春野)

「古くからの技術を受け継ぎながら全国屈指の産業都市として発展を続ける堺市。更なる産業の発展をめざし、ものづくり企業のサポートに取り組んでいます。」

(春野)

「堺市と堺市産業振興センターでは中小企業の取引拡大や技術力の向上を支援するため、各企業に精通したコーディネーターによるきめ細かな企業同士のビジネスマッチングを進めています。」

(春野)

「その成功例の一つが番組の冒頭で紹介した畳です。」

 

 

堺の畳メーカー・タバタが神戸製鋼所の特許技術を活用し、更に大阪府立産業技術総合研究所の協力を受けて開発しました。

 

 

(春野)

「この制度を利用されたきっかけは何だったんでしょうか。」

 

(タバタ株式会社 代表取締役 田端雅司さん)

「平成24年度から中学校で武道が必修化になったんです。」

 

(田端さん)

「柔道というのは素足でする競技なので、白癬菌いわゆる水虫菌ですよね。その感染が大きな問題になってまして、衛生面で改善しようとして開発を始めたんですけれども、堺市に相談したところ神戸製鋼所を紹介してもらいました。」

 

(春野)

「どういった部分で大手企業や研究所などに協力を仰がれたんでしょうか。」

 

(田端さん)

「神戸製鋼所の優れた抗菌技術、特許技術を採用させていただきました。それと柔道畳にもう1つ大事なのが衝撃吸収力なんです。衝撃吸収力のテストを大阪府立産業技術総合研究所で繰り返し行っていただきまして、貫通した穴がたわみを起こして衝撃吸収力が増す。そんな衝撃吸収力の優れた畳を開発することができました。」

 

(春野)

「今後はどんな展開をお考えでしょうか。」

 

(田端さん)

「この柔道畳「柔道部物語」というのですが、これを2020年の東京オリンピックの柔道会場に敷こうと取り組んでいます。それとこの素晴らしい抗菌剤を使ったスリッパを新しい商品として展開していきたいと思っています。」

 

 

そして、ビジネスマッチングのもう一つの成功例がこちらの包丁です。堺の刃物メーカー・マックでは、柄の部分を光で抗菌できる包丁を商品化しました。こちらは富士通の特許技術を活用しました。

 

 

(マック株式会社 代表取締役社長 小林克人さん)

「包丁はなかなか新しいものができにくい。それで富士通と東京大学の開発した技術を使ってみないかと言われたので、ぜひさせてもらいたいと。どこにもない新しいものができると思って、チャレンジさせてもらいました。」

 

(小林さん)

「あまりにも大手企業の部長だとこちらも緊張してしまって、権利の問題とかになると、まともな話ができないくらい身構えてしまう。でも、行政が間に入ってうまくまとめて黒子になってやってくれました。すべてを間に入って行政がやってくれたというのが一番良かった。」

 

 

(春野)

「新たなものづくりにチャレンジする企業への支援も進めています。平成28年度には6社に対して補助金を出し、技術力の向上や新分野へのチャレンジを支援しています。」

 

 

こちらは、ヘッドレストなどに使われている角度が調整できる部品を製作している向陽エンジニアリングです。介護や医療といった新分野への参入を試みています。

 

 

(春野)

「新たな事業に挑戦しようと思われたきっかけは何だったんでしょうか。」

 

 

(向陽エンジニアリング株式会社 代表取締役 山下直信さん)

「きちんとロックが掛かる金具を考案したんです。それをいろいろと異業種向けに営業しているときに歯医者のシートを作っているメーカーの方にたまたま僕の作った金具を見てもらう機会があって、すぐに採用が決まりました。歯医者のヘッドレストでまず使っていただけたというのが最初のスタートですね。」

 

(春野)

「具体的にはどのような商品のどういった部分なんでしょうか。」

 

(山下さん)

「介護や医療の角度を調整する金具にもどんどん採用してもらえるのではないかと思いました。今回考えた機構パーツは、ボタンを押している時は自由に動くのですが、手を離したところで完全にボルトで止めたかのようにロックするというのが特徴です。誤動作などが起こりにくい機構を作って市場にもっともっと販売したいと考えております。」

 

(春野)

「この制度は商品開発にとってどのように役立ちましたか。」

 

(山下さん)

「国と違って堺の地元に根ざした補助金ですので、僕たちが使いやすいようにどんどん使ってくださいと言っていただけたので、そこは非常に良かったですね。」

「僕たちも堺の企業で堺の補助金をもらって、ものを開発するというのは堺に応援してもらっているような感じになって、製品開発をしていこうという思いがより強くなりました。」

 

 

(春野)

「大阪府内で第1位の農産物生産額を誇る堺。堺で採れた野菜や果物を活用した新しい商品開発にチャレンジする中小企業を後押しするため、平成28年度から補助金制度を設けました。」

 

新たに商品を開発しているのが「堺共同漬物」です。

そしてこちらがその新商品なにわ伝統野菜の一つ、毛馬きゅうりを使った粕漬けです。堺共同漬物では他にも水なすをはじめ、天王寺かぶら、田辺だいこんなど、堺産の野菜を契約農家から仕入れ、浅漬けを中心に製造・販売しています。

 

(堺共同漬物株式会社 営業部 次長 林野賢寛さん)

「漬物全体の市場が今非常に縮小している中で、何か特徴的なものを作りたいということで会社が堺にありますので堺市で作られた野菜を使って漬物を作りたいと思いました。」

 

(林野さん)

「正直作るのに非常に手間が掛かると。1つずつ重しを付けてまっすぐになるようにきゅうりを育てるんですけれども、毛馬きゅうりではなく手間きゅうりだと言われるぐらい手間が掛かるきゅうりなんですが、こういった形で特産ができるということは、非常に喜んでいただいて、作る糧になっています。」

 

(林野さん)

「いろいろな商品を開発するにあたって費用が掛かってきます。そういった中でこういう事業に協力していただけるというのは、非常にありがたいですし大いに活用したいと思っています。」

 

 

堺共同漬物の他、千総は堺産の小松菜などを使ったヘルシーなマーブルスムージー、AGプロダクツは油分を極力減らし、素材の味を生かした野菜チップスの商品開発に取り組んでいます。

また、大阪府立大学と協力しながら農商工連携を進めるため、パパイアやコーヒーなどの付加価値の高い農産物の栽培促進や商品開発などを事業者や農家に提案しています。

 

 

(春野)

「企業の海外展開支援も進めています。刃物など堺の伝統産業製品は、アメリカ、シンガポール、フランスでのさまざまなPR活動によって海外でも高い評価を得ています。」

 

 

更にベトナムなど主に東南アジア地域でのビジネス支援にも力を入れており、海外企業との商談会の開催やセミナーでの情報提供を行っています。

このような支援を活用し海外でのビジネスを進める企業が増えています。

 

 

(春野)

「今回現場にお伺いして、ものづくりにかける熱い思いを改めて感じました。」

 

(市長)

「堺のものづくり技術は世界に誇れるものです。「ものの始まりなんでも堺」と言われるようにこれまで新しい文化や産業を生み出してきました。その歴史に根ざした技術を受け継ぐ堺のものづくり企業は更なる技術の向上や新たな製品の開発にチャレンジを続けておられます。」

 

「そこで堺市では重要施策に「ものづくりのまち・堺」を掲げ、こうした新たな技術の開発や新分野への進出をバックアップしています。」

 

(春野)

「今後「ものづくりのまち・堺」としてどのような展開を考えていますか。」

 

(市長)

「今後、医療・介護分野や環境エネルギー分野の更なる市場拡大が見込まれています。堺のものづくり企業の高い技術力を発揮できる機会は更に広がっていきます。」

 

(市長)

「引き続き市内企業のチャレンジをバックアップし、堺で事業をして良かったと思っていただけるようしっかりと支援してまいります。」

 

(市長)

「更には市外の企業の皆様にも堺で事業を展開したいと思っていただけるよう新たな投資の誘導や企業の誘致などにも積極的に取り組み市内経済の活性化を図ってまいります。」